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2009年1月14日 (水)

+++その男、神社での15分間。+++

Staffblog Yasaka

年明けお正月ムードも終わり、

街が落ち着きを取り戻した、とある平日の朝、

その男は、一人神社へ向かっていた。

そうだ、新年恒例「初詣」だ。

「初詣」というよりは、

ただ単に「おみくじ」が引きたかったのだ。

まずはお水で手を清める。

冷えきった水が乾燥した手に染み込むと同時に、

驚く程の冷たさが体中を痺れ上がらせる。

「うほっ!冷たぁ〜、、。」

誰もいない神社で、男は1人ほんの若干盛り上りを見せると同時に、

賽銭箱の方へそそくさと駆け寄る。

お賽銭を出そうと財布の中身を覗くと、

小銭は500円玉一枚。

「くっ!」

いや、ここは仕方無い。

大の男がお賽銭をケチっていては、

折角のおみくじ運に影響がでるかもしれない。

ためらいを隠しながらも賽銭箱へ五百円玉を投げる。

お参りを終え、ようやく今日のメイン「おみくじ」だ。

ホットの缶コーヒーを買って千円を崩し、

無人おみくじコーナーに百円を入れ、

おみくじを一枚選ぶ。

手がかじかんでなかなか開けれない。

焦るな焦るな。

男は自分に言い聞かす。

やっとの思いでおみくじを開き、

男の目に飛び込んできたのは、 


 


 

 

Kyo_3



 

 

「運勢 凶」。




 

 

 

きょ、きょう、、、。 


 



 


 


 

まさにがーん(死語)な瞬間である。

今年、同僚が立て続けに「凶」や「大凶」を引いたとか、

「凶」系は滅多に出ない珍しい運勢だから逆にいい。

という意味分からない知人の言葉とか、

男の頭中で「おみくじ」に関するあれやこれが

グルグル回り出す。

ま、まさか自分が、、。

まるで人生を左右する大事な試験に落ちたかの様な心境だ。

今迄の人生で「凶」なんて引いたことなかったのに、、。

愕然とし、この世の終わりを告げられたかのように、

男は地面に倒れ込んでしまいそうな勢いだった。

数分後、男はようやく我に返り、

一通り書いてある文章に目を通す。

「凶」の中身だけに

やはりあまりいいような事は書かれていない。

いや、例え書かれていたとしても、もう遅い。

そう、男はもうすでに新年早々「凶」という魔物を

を引き当ててしまった人間なのだ。


気になる一文があった。

「虎の尾をふむが如し」。

虎?

ふむ?

地雷でも踏むのか?

いやいや、新年早々それだけは避けたい。

如し?

如く?

「龍が如く」(ゲームの)系?

うーん、、。

凍える寒さの中、誰もいない神社、

その片隅で1人みくじを凝視したたずむ男28歳。


数分後、男は一つ閃いた。

こうなれば、もう1回おみくじを引いてみるか?

いや、まてよ。

次が「大吉」ならめでたしめでたしで終わるが、

中途半端な「末吉」や「吉」だったなら余計に後味が悪い。

いや、よりによってまた「凶」が出る可能性だってあるぞ。

どうする?

そもそもおみくじなんて何回も引いていいものなのか?

逆にバチが当ったりしないのか?

そうこう自問自答しているうちに、

あまりの寒さから、男は小便をもよおしてきた。

とりあえず小便を澄ませてから考えるか。


静かに冷えきったトイレの中に

男の放出する小便の音だけが鳴り響く。

かなり溜まっていたのか、いつまでも止まらない小便の中

男は、ふと思った。


 

 

 

「だいたい俺ってそういうの気にするタイプの人間か?」

 

 

 

 

「あ。確かに。」





解決。

 

 

 

 

やはりB型は単純な生き物だ。

小便を済ませた男は、

そそくさと手を洗い、

ジーンズのポケットに入れていたおみくじを

手際良く木に結び付けると、

ぬるくなった缶コーヒーを飲みながら

神社を後にしたのだった。

 

 

終  

 

 

 

 

さて明日は、

『あぁ〜モウっ!!』(丑年だけに)

で、お馴染みh.m.pダボさんです。

よろちくび



 

 

 

oba
















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